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川の名前

著者
[川端裕人]
出版社
[早川書房]
読了日
20061021

文庫化にともなう再読です。

著名な冒険写真家を父に持つ主人公は、繰り返しの転校の末たどりついた小学校で夏休みを迎える。夏休みの課題研究に選んだのは、地元の川(池)に住む想定外の生き物の観察。日常いるべきではない生き物を友人の間での秘密にしていたのだけれど、動き回る生き物は目撃され、秘密は秘密ではなくなっていく。

そして、生き物は助けが必要になり、主人公たちは川を下る大冒険に出て行く。

当時、社会をにぎわせた事件(?)を想起させる物語。
傍観者として、あまり気にしていなかった事件ではあるのだけれど、いろいろと考えさせられるところもある。

川の名前、それは自然の中で自分の立ち位置を示すための方法。
私の川の名前は、神田川なのかな。玉川上水のほうが近いけれど、勾配的には神田川。
そもそも、玉川上水って言うのは、直接海に注ぐのだろうか。暗渠になっていても川は川なのだが...