20061012 発想法03
発想に必要な態度
6色ハット発想法
- エドワード・デボノ(Edward de Bono)
- デボノ博士の「6色ハット」発想法、ダイヤモンド社、1986
- 会議が変わる6つの帽子、翔泳社、2003
- Six Thinking Hats、Backbay Books、1985.1999
- 水平思考の世界、講談社、1971
垂直思考と水平思考
- 1ヶ所に穴を掘り進めると別の場所に穴を掘ることができなくなる。
- 一つの穴を深く掘る→垂直思考
- 別な場所に穴を掘る→水平思考
水平思考
- 一定の方向も持った支配的な思考パターンを離れて、別の方向に移っていくつかの思考パターンを再編成する。
- 頭脳は垂直思考の傾向が強いから水平思考を意識する必要がある。
- 独創的な発想には水平思考が必要
6つの思考
- 創造的な発想を現実的なものにするには水平思考を含めさまざまな思考の態度が必要→
- 6つの思考法に分類整理
- 帽子のメタファーは、役割を示す。
目的は...
- 思考の方向性をシンプルに
- 一度に一つのことに集中する
- さまざまな要素をまとめて扱う必要がない
- 感情や否定的意見を遠慮なく表明できる
- 思考のスイッチの切り替え
- グループでの発想作業中に思考モードを切り替える合図を送る
- 必ずしも6色のいずれかを意識しなければならないわけではない。
ホワイトハット思考
- 中立性の白
- 正確な情報
- 中立的、客観的情報を提供し、解釈や意見は加えない。
- 確認済みの事実情報
- 事実と思しき情報
- 情報自身とその確度をあわせてホワイトハット思考の下に分類できる
レッドハット思考
- 感情(情熱)の赤
- 感情と感覚
- 個人的な心情や感情を提供する。
- 「この件について僕はこんな気持ちを持っている。」
- 感情を正当化したり、論理的根拠を述べようとしてはいけない。
- 恐怖、嫌悪、疑惑など一般に知られている通常の感情
- 予感、直感、好み、美意識など不可視な感情に関する価値判断
ブラックハット思考
- 否定の黒
- どこが悪いのか
- 否定的な評価
- どこがおかしいのか、正しくないのか、間違っているのか...
- 経験や常識とのミスマッチを分析する。
- リスクや危険性を取り上げ、計画の欠点を指摘する。
- 失敗の可能性を見出すための「否定的な質問」
イエローハット思考
- 楽観の黄
- 投機的な肯定
- 積極的な評価
- メリット、利点を調べ、探り出す。
- 論理的、現実的なものから未来像や期待まで
- 楽観的メリットとその論理的な裏付け
- 建設的な具体的提案の生成
- ほかのタイプで論理的に裏付けられれば、イエローでの裏付けは必須ではない。
- 単に明るくうきうき(レッドハット)したり
- 新しいアイデアを出す(グリーンハット)ことではない。
グリーンハット思考
- 豊かさ、成長の緑
- 創造的思考と水平思考
- 複数の選択肢を生み出す。
- 既存の事実、知識を超える必要がある。
- 判断ではなく動作をあらわす表現
- 理想的には思考する者も聞くものもグリーンハットをかぶるのが好ましい
創造性につながる間が必要
ブルーハット思考
- 総括的管理の青
- 思考のコントロール
- テーマについて探求するための必要な思考について思考する。
- オーケストラの指揮者のように、各自にかぶるハットを指示する。
- テーマを明確にし、焦点を定める。
- 問題の所在を明らかにし、疑問点を明示する。
- 思考のプロセスを組み立て、提示する。
- まとめ、結論、収穫...
6色ハット思考の例
(配布)
参考資料
会議が変わる6つの帽子