赤い指
- 著書
- [東野圭吾]
- 出版社
- [講談社]
- 読了日
- 20060727
書店で見かけて即購入。
通勤の移動中で読了。
警視庁の松宮刑事は、病床のおじを見舞う。
そのおじの息子、つまり松宮のいとこはやはり刑事なのだが、見舞いには一切現れない。
その理由は、最後には明かされるのだけれど...
松宮と事件の当事者の語りで話は進んでいく。
少女が行方不明になり、公園のトイレで発見される。
犯行はある一家によって行われるが、一家の中で事件をどう消化し、昇華していくのか。
間違ったことをした子供に親はどう対処するのか...
松宮は事件を担当し、所轄の加賀刑事、「恭さん」と組む。そうです、この作品は加賀恭一郎ものなんです。そして、そうだと分かったとたんにちょっと懐かしさというか...安心して読み進められました。
加賀刑事の洞察で事件は解決し、病床の父を見舞わない息子は加賀恭一郎であった。
見舞わない理由は、少々理不尽なものなのだけれど...それが、また、加賀恭一郎なのだ、と納得したりもできる。