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数学的にありえない

上巻

著書
[アダム・ファウラー]
出版社
[文藝春秋]
読了日
20060923

どこかで書評を見て読み始めたのだと思うのだけれど、上巻の範囲では、ちょっとはずれっぽい感じです。なかなか自分の中で物語が走り始めない。リズムが合わないのだろうか。

数学的なものをどこか期待していたのだけれど、現代はImprobableなのですね。
Mathematicalともいっていないし、Impossibleでもないのです。
「ありえそうもない」けど「ありえない」ことではないとおもう。

下巻に期待しつつ、読了。

下巻

著書
[アダム・ファウラー]
出版社
[文藝春秋]
読了日
20060925

並行していた話がまとまってから、少しは物語が走り始めたのだけれど...
もともと、読みやすさはあったけれど、引き込まれる感じが余りないままに終わってしまった。

最後に説明じみた形で決着しようとしているんだけど...どうなんだろう、これは。

それから、やっぱり、「数学的に」の部分はかなり違和感がある。
数学的というのなら、物理的あるいは、物理学的なんだろうなぁ。

気になったひとこと
現実を予言する最高の方法は、正しい答えを計算することではなく、間違っている可能性がいちばん低い解答を考えることである。(P.21)

ラプラスの言葉らしいのだけれど