トップ 差分 一覧 Farm ソース 検索 ヘルプ RSS ログイン

なかよし小鳩組

著書
[荻原浩]
出版社
[集英社文庫]
読了日
20061001

オロロ畑でつかまえてで、ど田舎の町おこしに奔走したユニバーサル広告社。またまた背に腹は代えられず、引き受けてしまったのが、暴力団小鳩組のCIプロジェクト。

ここでも、やくざたちの言動が非日常の世界を作り出してくれるのが面白い。
小島組のブレーン(?)役や、お目付役になった下っ端幹部(?)の横やりが入るなか、CIの作業は進んでいく。そして、時間の経過と共に、お互いのつきあいを通じて、やくざも普通の人間であることに気づいていく。

そして、CIの次には、テレビCMの依頼されるのだけれど...

オロロ畑でつかまえてからつながっている再度ストーリー。主人公コピーライターの別れた妻と妻が引き取った娘の早苗。今回、妻は結婚しているんだけど、早苗ちゃんが転がり込んできて...前作では、基本的にはサイドストーリーだったのだけれど、今度はメインストーリーに早苗ちゃんが、どかどかと入り込んでくるのだ。

酒に流れて怠惰な生活で、妻と娘を失ったのだけれど、再起をかけての行動が、小鳩組の宣伝ビジネスにつながっていくのだった。

このシリーズは、ここで止まっているのかな。ほのぼの心地よい読書でした。