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「理系バカと文系バカ」

竹内 薫
PHP新書
2009/08/20

「グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業」に続き、「バカ」本です。

工学部に入学して、転部して理学部を卒業し、修士課程では経営学を学んだ自分は、果たして理系なのか、文系なのか。
はたして、「どっちバカ」なのか?

自分は理系だと思っていたんだけれど、この本の分類で言うと、文系人間に近いかもしれません。文系人間の資質があったから、経営学に移ったのか??
ちょっとは、理系センスも残っていると思う。

どっちも必要だし、そのバランスは文系と理系の人数のバランスと、一人の人間の中でのバランスが必要。で、最後には、それぞれのセンスを磨くためのブックガイドが付いている。

そうそう、今の勤務先は「理系」なんだけど、いわゆる「文系」の科目を担当していて、450枚余りの試験を採点しました。彼らは、文章が書けなくったって当たり前だと思っているのだろうか。漢字が書けない、変な当て字をする、はまだかわいいもので、一生懸命読んであげようと思っても、何を言いたいのかわからないものが多数。
これじゃぁ、就職も難しかろう。
理系だって、社会に出るっていうことは、人とのコミュニケーションの中で生きるのだからね。

理系のSEがあっという間にプログラムが書けても、本当に使いやすいシステムが作れるのは、ユーザと円滑なコミュニケーションができる文系SEかもしれない。というのは、本書の受け売り。
でも、上級SEやアナリスト、コンサルテーションを目指すのであれば、理系人間であっても文系マインドを鍛えなければいけないのだよ。