{{amazon 4575509809}} :著者:{{category 荻原浩}} :出版社:{{category 双葉社}} :読了日:20061018 荻原浩は本当に引き出しが多い。 どれとして、同じ雰囲気の作品がない。シリーズ物は別だけどね。 今回は、旅の一座の物語。 というより、旅の一座に挫折した一家の物語。レンタル家族なるビジネス。 おもしろい商売だと思ったら、これも、大手のビジネスのパクリ。 だめだめだけれど、いうことは大きい父親にみんなあきれるばかりなのだけれど... ひょんなことから、昔、飛び出した劇団に戻り、紆余曲折の末。大きなことをいうだけではなく、それなりのことをしていく。そして家族はまとまるのか... 後半の劇団立て直しを中心に考えるのであれば、前半のレンタル家族は少々情調だったかもしれない。前半で、家族の一人一人の人物像が描かれていくので、そのための前半だったのかな。