!TOHOシネマズ川崎(20061107) 東野圭吾の原作は新刊で出たときに読んだのだけれど... 裕福ではない兄弟。弟の進学資金を何とかしようと、出来心で空き巣に入った家でたまたま家人が帰宅し、結果として強盗殺人犯となってしまう兄。 物語は、兄が殺人犯だという十字架を背負った弟の生活。 学校を辞め、工場で働きながら、お笑い芸人として売れ始める。目立てば当然、いろんなうわさが出てくる。そして、うまくいきそうだった資産家の礼状との縁談も芸の道も閉ざされ、というか、何もかも閉じてしまう。 彼を支えたのは、工場でであった女の子(沢尻えりか)なんだけれど...彼女はやっぱりうまいね。 不遇はすべて兄のせいと、兄との絶縁を一度は心に決めたのだけれど... 自分は、そして彼女は、世間に負けない、と思っても、子供にまで因果は... 彼は兄とどう向き合うのか。 「言葉にできない」という挿入歌で迎えるエンディングは、涙を誘うのだった。