{{amazon 4101230323}} :著書:{{category 荻原浩}} :出版社:{{category 新潮文庫}} :読了日:20060926 渋谷から広がる「レインマン」の噂。 夜公園を歩いていると、レインコートを着た男(レインマン)に襲われて、足を切られてしまう。それを防ぐには、某香水を付けていればよい。 これは、広告代理店が流した口コミマーケティングで流布したWOM(Word of Mouth)なんだけれど、これが渋谷から拡散しながら、高校生世代の女子だけに伝播していく。 そして、起きる殺人事件。レインマンの伝説のままに足首が切られた女子高生の死体が公園に放置された。事件は連鎖し、刑事たちはこれを追う。 世代ギャップの壁に阻まれながらも、どうにか、レインマンの噂とその出所に行き着き... 帯にあったのだけれど、最後の一行、ほんの一言なんだけれど...その通り、愕然とする。これがなくても十分に成立する作品だと思うのだけれど、この一言で、物語は全てひっくり返るような...そのための、伏線が印象的に残されているのは、うまいと思った。