{{amazon 4087475573}} :著書:{{category 荻原浩}} :出版社:{{category 集英社文庫}} :読了日:20061001 オロロ畑でつかまえてで、ど田舎の町おこしに奔走したユニバーサル広告社。またまた背に腹は代えられず、引き受けてしまったのが、暴力団小鳩組のCIプロジェクト。 ここでも、やくざたちの言動が非日常の世界を作り出してくれるのが面白い。 小島組のブレーン(?)役や、お目付役になった下っ端幹部(?)の横やりが入るなか、CIの作業は進んでいく。そして、時間の経過と共に、お互いのつきあいを通じて、やくざも普通の人間であることに気づいていく。 そして、CIの次には、テレビCMの依頼されるのだけれど... オロロ畑でつかまえてからつながっている再度ストーリー。主人公コピーライターの別れた妻と妻が引き取った娘の早苗。今回、妻は結婚しているんだけど、早苗ちゃんが転がり込んできて...前作では、基本的にはサイドストーリーだったのだけれど、今度はメインストーリーに早苗ちゃんが、どかどかと入り込んでくるのだ。 酒に流れて怠惰な生活で、妻と娘を失ったのだけれど、再起をかけての行動が、小鳩組の宣伝ビジネスにつながっていくのだった。 このシリーズは、ここで止まっているのかな。ほのぼの心地よい読書でした。