{{amazon 4048737139}} :著書:{{category 川端裕人}} :出版社:{{category 角川書店}} :読了日:20060916 大好きな川端裕人、書店で見かけて即購入。 夫婦には、子供が二人いる。妻は、がんに侵され手術を受けたものの、その後転移して再手術、そして化学療法が続く。家族それぞれの中に、それぞれの不安を抱えつつ。 小さな子供は、自分の周りのいろんなことが気になる年頃。 水辺の命、アンモナイトの化石、そして宇宙。自分を取り巻く世界には命があふれ、命って何なんだろう。そんなことを、父親から教わりながら自分の世界を広げていく。 人の命は有限。無限に生き続けることは不可能。いつかは終わってしまう命。その命はこの世界とどうつながっているのか。そんなことをひとつの考え方として、子供に伝えるというコンテキストの中で教えてくれる。 命は永遠に連鎖し、宇宙は無限に広がり、一つの命はそんな中ではちっぽけなものかもしれない。それはたぶんわかる。わからせることができる。でも、それでも家族の中では、かけがえのない、終わってはいけない命なんだ。 やっぱり、川端裕人いいです。