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:著書:荻原浩
:出版社:新潮文庫
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:読了日:20060920
最近気になっている荻原浩。
高校3年になって、夏の高校野球大会の地区予選を早々に敗退して、目的を失った主人公。そこに、中学時代の同級生だけど、ちょっとワルになった友人から連絡がある。
中学の同じクラスの仲間が襲撃されて入院している。
犯人は、どうやら、当時のクラスでいじめていた相手らしい。
彼らは、いじめの負い目もあって、警察に通報することなく、自分たちで彼を見つけて対応しようとするのだが...襲撃は続き、その内容はエスカレートしていく。
襲撃の規則性を見つけ、彼の近くまで情報を集めていったのだけれど...意外な結末に。
17歳から18歳、子供から大人になりかけのかれらは、この問題に対応していく中で少しずつ大人になっていくし、主人公は特に顕著に変わるのが分かる。
中学時代に恋心を持った女の子が、友人と一緒に暮らし、子供が生まれる。確実に大人になっていく。この年頃、進路、環境、経験、そんなものによってずいぶんと成長のベクトルが変わってしまうものです。
そんな、若者の物語としても見られる作品です。